8月27日には、町総合防災訓練が坂城小学校で開催され、各区自主防災会や町消防団、婦人消防隊、千曲坂城消防本部、警察機関、千曲交通安全協会坂城支部、交通指導員、民生児童委員、防災通信班、日赤奉仕団、坂城郵便局、町建設業災害防止協会、上田水道管理事務所等の皆さん方、関係者を含め約800名にご参加をいただきました。
訓練は、各区から小学校への避難誘導訓練に始まり、有線放送や携帯電話の緊急速報メール、上田ケーブルビジョンのL字放送による情報伝達訓練、また、学校グラウンドでは、災害を想定した各種訓練が実施されました。
今年の避難所運営訓練では、参加者の方に各地区避難者の把握をしていただき、避難者名簿を作成し、簡易トイレや間仕切りの設営から食料等の調達配布まで、住民自らが避難所運営に関わっていただく、より実践的な訓練を行ったところでございます。
また、新たな訓練として上田水道管理事務所の給水車からの給水訓練や、千曲川の堤防が決壊したとの想定のもと、坂城消防署の救命ボートの出動、被害状況把握訓練の際には、ドローンを使い上空から状況把握をしたところでございます。
災害の未然防止、被害の軽減を図るためには、住民の皆さんの日頃からの災害に対する備えが重要であります。今後も家庭や地域、行政、関係機関が連携し、有事の際に対応できるよう防災意識の高揚と防災対策に努め、安心・安全で災害に強い町づくりに努めてまいりたいと考えております。
9月1日には、「第24回テクノさかき工業団地まつり」が、開催されました。
工業団地内企業の福利厚生事業の一環として行われてきたお祭りも、歌謡ショーや花火大会など大勢の町民の皆さんにご好評いただき、「地元のお祭り」として定着いたしております。
今年は、南条小学校金管バンドの演奏や芸能人によるお笑いライブが行われたほか、花火大会では、工業団地以外の企業の皆さんにもご協賛いただき、盛大に花火が打ち上がりました。
多くの町民の皆さんに、会場までお越しいただき、お祭りを楽しんでいただいたことと思います。
9月2日には、9月7日から鉄の展示館で開催される「大相撲と日本刀展」のプレイベントとして、相撲博物館学芸員の土屋喜敬(つちや よしたか)さんをお迎えし、さかきふれあい大学教養講座が開催されました。土屋さんには「大相撲の歴史を語る~江戸時代を中心に~」を演題に、江戸時代の大相撲の様子や雷電為右衛門の活躍、興行の様子など、エピソードを交えて語っていただき、来場した皆さんは、江戸時代から現代に引き継がれる大相撲の世界に思いを馳せ、「大相撲と日本刀展」への期待を寄せておりました。
次に、トータルメディアコミュニケーション施設整備事業につきましては、5月の臨時会において請負契約の議決をいただき、デジタル防災行政無線(同報系)整備工事を進めているところでございます。
現在、新たに設置する屋外拡声子局につきまして、小中学校や公民館などの避難場所に指定されている箇所や、人が大勢集まる公園施設等も含めて、現行の設置箇所や設置数を見直す中、地元区長さん方の協力をいただきながら用地の選定等行っているところであります。
今後、親局機器などの仕様詳細を定めて機器製作を進め、10月以降、再送信局を含む屋外拡声子局の工事や親局設備の設置工事、千曲坂城消防本部との連携工事などを予定しております。
また、年内には、戸別受信機の配布方法や操作説明などの住民説明会を開催し、来年1月からの試験運用にあわせまして、戸別受信機の配布を開始する予定であります。
まず、有線放送加入世帯への配布を、来年3月を目途に行い、4月には、有線放送から防災行政無線に運用を切替えまして、以降、残りの戸別受信機の配布を進めていく計画としております。
「つながる あんしん坂城町」の構築に向け、整備事業を進めてまいります。
さかきワイナリー形成事業につきましては、試験圃場での実証栽培も5年目を向かえ、ブドウも順調に生育しており、9月中旬から10月上旬の収穫を見込んでおりますが、今年度も「坂城プレミアムワイン」の醸造を予定しており、収穫されるブドウの品質に期待したいと思っております。
信州さかきふるさと寄附金については、昨年度からインターネットを利用した寄付申し込みを可能とし、引き続き特産品振興や地域活性化につながる取り組みを進めています。
総務省からの返礼品に関する通知を受け、一部基準を超えていた品目について見直しを行い、7月以降その運用を行っております。
8月末時点で、 975件 17,768千円の寄附がございました。
また、町の魅力を発信し、町を知ってもらうため、返礼品の充実を図っているところであり、返礼品協力事業者数及び返礼品数は、8月末現在で、延べ23事業者、111品目となっております。
引き続き、返礼品を提供していただける事業者の皆さんの募集に努めるなど、ふるさと納税事業を適切に推進してまいります。
移住定住対策につきましては、町の総合戦略に基づき、人口減少の抑制及び定住人口の増加を図るため、29年度新たに、町に移住又は定住する方が、新築住宅を取得する費用に対し支援をし、移住定住促進を図るための補助金を創設したところでございます。
8月末時点でこれまでに18件の補助金申請があり、うち3件は町外からの申請であります。
引き続き、事業の周知を図るとともに、移住定住対策の推進に努めてまいります。
9月18日の敬老の日を迎えるにあたり、町では長寿のお祝いと敬老の意を表し、9月9日・10日の二日間にわたり、米寿・白寿の皆様、並びに100歳以上の方々を対象とした敬老訪問を行います。
今年度は、9月1日現在、88歳の米寿の方が114人、99歳の白寿の方が6人、100歳以上の方が13人で、合計133人の方が対象となり、最高齢の方は明治45年生まれの105歳の方でございます。
高齢者等の交通事故防止と免許返納者が必要とする移動手段の支援施策として、運転免許証を自主返納し「運転経歴証明書」の交付を受けた町民の方に対し、9月から町循環バスの運賃を無料にいたしました。対象となる方は、町循環バスの運賃を支払う際に、運転経歴証明書をバス運転手にご提示ください。
一人暮らしの高齢者などを見守るために、町では長野県企業局と共同で、水道の利用状況により安否情報を登録したご家族などにメールでお知らせする、高齢者元気応援システムKIZUKIの運用を9月から開始しました。全国初となるこのシステムは、離れて暮らすご家族に「絆と安心」をお届けすることができるシステムで、引き続き福祉健康課で利用を希望される方のお申し込みを受け付けております。
長野県では、子育て支援と少子化対策の推進のため、子どもの福祉医療費給付事業について、受給者負担を除き医療機関窓口で医療費を支払わなくて済む現物給付方式の導入を、平成30年8月診療分から全県下で実施する準備を進めております。県では、現物給付の対象範囲として中学卒業までを一つの基準としておりますが、当町では、昨年度実施した現行の18歳到達の年度末までを対象にすることとし、本定例会に条例の一部改正を上程したところであります。今後、県では各市町村の給付対象範囲等をとりまとめ医師会等の関係機関への周知、調整を進めるとともに、町においても給付対象となる皆さんへのお知らせやシステム改修等の対応を実施してまいります。
9月7日(木)から11月5日(日)まで、鉄の展示館において、特別展「大相撲と日本刀」を開催し、横綱が土俵入りをする際に身に着けた化粧回しや太刀など、大変貴重な品々を「公益財団法人日本相撲協会」の特別な許可を得て展示いたします。
今回の特別展では、今年、生誕250年目の節目の年を迎える郷土の力士「雷電」の脇差や化粧回しをはじめ、現役力士である「白鳳」や「稀勢の里」、また、角界初の国民栄誉賞を受賞した「千代の富士」など、歴代の横綱の太刀や脇差、化粧回しなどのほか、屏風・手形など合計117点の展示品を、前期と後期ですべて入れ替えて展示をすることになっております。
本特別展では、普段目にできない貴重な品々が展示される機会となっておりますので、お見逃しがないよう大勢の皆さんにご覧いただきたいと思っております。
今年度、3年ぶりに開催される、「2017 さかきものづくり展」につきましては、10月6日、7日の2日間の開催に向け、現在、企業関係者や工業団体代表者の皆さんで組織する実行委員会が中心となって準備を進めており、出展企業等の募集を行ったところ、企業22社、4大学、5団体の合計で31件の出展申し込みがありました。
坂城町の企業が持つ、ものづくり技術・製品を一人でも多くの方にご覧いただき、今後の地域産業の発展に向け、商工会やさかきテクノセンター、テクノハート坂城協同組合とも連携して支援してまいりたいと考えております。
当日は、「ふーど市」も同時開催され、また、「プレミアム付坂城商品券」の発行も予定されていることから、相乗効果により多くの地域住民の皆さんにお越しいただけるものと考えております。
町内の人口増加へ向け、昨年度より開始いたしました「移住定住・就職支援事業」は、4月に金沢工業大学内において2018年春卒業予定者を対象に、合同企業説明会を町内企業8社の参加により、開催いたしました。
今後は、年度末に2018年度卒業予定者を対象に、東京都内においても、開催する予定となっております。
さて、本議会に上程しております「坂城町農業委員会に関する条例案」につきましては、昨年4月に「農業委員会等に関する法律」が改正されたことに伴い、当町における、これまでの農業委員会の機能を最大限に考慮し、法で市町村の条例で定めることとされております、農業委員の定数と、今回の法改正において新に設けられた、地域の農業者などの話し合いや、農地利用の集積・集約化を推進するための「農地利用最適化推進委員」について、法の上限であります14人と8人以内とするものでございます。
また、合わせて、農業委員及び農地利用最適化推進委員の報酬を定めるため、「特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例」の一部改正を行うものでございます。
農道等基盤整備町単事業つきましては、8月に「大英寺のため池」において老朽化による護岸の破損が発見されました。この、護岸の修復について県と協議をした結果、県による緊急県単ため池改修工事が実施され、測量設計については町が行うこととなりましたので、そのための委託費と8月6日の集中豪雨により、坂城地区の林道に被災がありましたので、復旧に係る工事費を補正予算に計上したところでございます。
橋梁修繕事業につきましては、今年度予定していた、町内6橋の詳細調査・設計業務が終了したため、順次、橋梁修繕工事に着手するため予算の組み替えと、新たに、鼠橋の詳細調査・設計業務費用を補正予算に計上いたしたところでございます。
また、日名沢川の「しなの鉄道橋」上流に架かる「あの橋」につきましては、損傷が激しく劣化が進んでいるため、安全性を考慮し全面通行止めとしてありましたが、橋桁が河川内に落下し、橋梁の崩壊の危険性もあることから、橋梁を撤去することとし、関連費用を補正予算に計上いたしたところであります。
長野広域連合が整備を行っているごみ焼却施設2か所、最終処分場1か所につきましては、「長野地域ごみ処理広域化計画」に基づき、事業を進めているところでございます。
当町にとって最大の関心事であるB焼却施設の稼働につきましては、計画が平成30年度より遅れることが避けられない状況であることから、この間、B焼却施設において処理を予定していた千曲市と坂城町のごみをどうするか、方向性を出さなければならない時期に来ているものと考えております。
つきましては、9月29日、午後7時から、町文化センターにおいて、長野広域連合、坂城町、葛尾組合による町民説明会を開催し、施設整備に係るこれまでの経過や今後の見込みなどについてご説明し、ご意見をお伺いしたいと考えております。
南条児童館の建設事業につきましては、隣接地の用地取得後、設計が完了したことから、8月28日に建設工事の入札を実施いたしました。現在、仮契約の手続きを進めており、本議会最終日に、契約の議決について追加上程をいたす予定でございます。
以上、28年度の決算状況と29年度の主な事業の進捗状況並びに主な9月補正予算の内容について申し上げました。
今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が2件、人事案件が3件、条例の制定が1件、一部改正が1件、一般会計・特別会計の28年度決算の認定8件、補正予算6件 計21件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし