昨日(11月19日)、今年度の 「信州の名工」 に選ばれた、高松 宏さん、山 忠承さん、寺島利勝さんが坂城町役場へ来られました。
坂城町から3人同時に選出されたことは大変素晴らしいことで名誉に思います。
以下、皆さんのご経歴等などご紹介します。(坂城町ニュースより)
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「信州の名工」に高松 宏さん、山 忠承さん、寺島利勝さんが選ばれました
▲左から、 山 忠承さん、高松 宏さん、山村町長、寺島利勝さん
平成27年度「信州の名工」卓越技能者知事表彰に、デイリーフーズ(株)の高松 宏さん、(株)ヤマザキアクティブの山 忠承さん、マースウィンテックの寺島利勝さんが選ばれました。
「信州の名工」は、卓越した技能を持ち、その分野で県下第一人者と目されている方を長野県知事が表彰するもので、技能者の技能向上意欲の増進、技能水準の向上及び技能者の社会的評価の高揚を図ることを目的として昭和45年から実施しており、平成27年度までに946名の技能者が表彰されています。
高松 宏さん
かん詰・びん詰・レトルト食品製造工 【デイリーフーズ(株)】
技能・功績の概要
農産加工品の製造、主としてジャムの製造に一貫して携わり、その研究開発を積極的に進めてきた。食品の用途に対応した製品を数多く作り出し、原材料の真空置換法による冷凍保存法、果実のダイスカット、流動性を調整する特殊用途向けジャムの加工方法を考案した。さらに、ジャムを発酵させた製品開発などを行い、用途、嗜好にあわせた新しい製品の開発を常に行っている。
また、長野県食品加工技術研究会において農産加工技術者や教員の技能の研鑽と人材育成に尽力している。
仕事で信条としてきたこと
「食の安全とおいしさを追求」
食品添加物を使用した商品が全盛だった1970年に創業。時代に先駆けて合成着色料などを一切使わない商品を作り、以来45年間、「食の安全とおいしさを追求すること」を信条に商品や製造機械を開発し続けている。
山 忠承さん
金属製品製造工 【(株)ヤマザキアクティブ】
技能・功績の概要
研究開発に非常に熱心に取り組み、独自の発想の緩まないナットなどの開発を行った。通常はワッシャーなどを挟むことで解消するが、ナットだけでその問題を解消。従来のものに比べ、高耐久性、工程の短縮など優れた独創的な製品であり、削岩機やプレス機など長時間、大きな振動のかかる重機などに用いられている。
一貫して金属加工に従事し、技術の幅を広げていく一方、多品種少量生産への取組により、固有技術の確立を目指している。
また、坂城町中小企業能力開発学院運営委員として、坂城町の企業従業者の人材育成に貢献している。
仕事で信条としてきたこと
「人と人との絆を大事に」
「ネジは振動により緩んでしまう。ならば振動を吸収できればいい。」という発想のもと、「緩まないネジ」を開発。創業以来、「人と人との絆を大事に」を信条に、さまざまな人との出会いや協力を得て、時代の流れを読んだ工作機械の導入や独自の発想による製品開発を常に行っている。
寺島利勝さん
電子応用機械器具組立工 【(株)マースウィンテック】
技能・功績の概要
手動のタイプライターの設計から、電子タイプライターへの設計へと、エレクトロニクス技術導入期から電子精密機器の設計業務に携わり、空気による紙幣の搬送機、紙幣識別機を代表とする多くの製品化を進めてきた。独創的な方法を考案し、業界初、世界初の製品を多く作り出している。数多くの特許を取得し、業界でも高いシェアを誇っている。
また、職場内に工作室を設け技能習得の場を用意し、技術の勉強会で講師を務めるなど、積極的に後進指導を行っている。
仕事で信条としてきたこと
「他社にない、独自のアイデアをプラス」
機械と電子コントロールの融合した商品は競争が厳しいが、「他社にない、独自のアイデアをプラス」することを信条に、さまざまな製品を開発し特許を取得。地元に根付いた企業経営にもこだわり、町内産業の活性化にも貢献している。
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坂城町長 山村ひろし