坂城町主催研修会「TPPの今後の見通し」について

昨日(12月15日)、坂城町文化センターで、元全国町村会経済農林部長の柴田寛氏による講演会が開催されました。

 

テーマは「TPPの今後の見通し」についてです。

トランプ次期米国大統領が 「就任初日にTPPからの離脱」 を表明していることから、TPPは終わったものと考えておられる方がいらっしゃるかも知れませんが、日本の農業、工業すべての分野において国際的な競争力を如何につけていくか、という点に関していよいよ全力をあげなければなりません。

その意味で、昨日の講演会で、柴田寛さんから今までのTPPの議論の内容を詳細に整理していただきこれからの動向について大変示唆に富むお話をしていただきました。

 

まとめとして、今後のトランプ氏の登場でTPPはどうなるのか、以下のような可能性を話されました。

 

1.(楽観説):トランプ氏が自説を変え、現在のTPP協定で発効

 

2.(悲観説ー1):トランプ氏は自説を変えず、TPPの発効は漂流状態になる

3.(悲観論-2):日米FTA交渉が開始される

4.(代替説ー1):RCEP(東アジア地域経済連携 アールセップ)の推進

5.(代替説ー2):米国抜きでTPP発効

以上ですが、柴田さんは、『様々な可能性があるため、TPPの今後は不明。しかし、ビジネスマンでもあるトランプ氏にとっては、雇用等の「米国の利益」が第一であり、この実現のため、当面は「TPP離脱」や「二国間協定」等の刺激的な方針を打ち出すことで日本等のTPP加盟国の反応を見る作戦。その上で、タフ・ネゴシエータとして、必ずしも「TPP離脱」等にとらわれず柔軟に「米国第1主義」を実現していくと考えられる。』そうです。

柴田さんには、平成24年3月以来、約4年ぶりの講演会をお願いいたしました。

                            

以下、坂城町ニュースより講演会の様子をご覧ください。

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TPP(環太平洋パートナーシップ協定)講演会

 

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▲柴田 寛さん

 

12月15日(木)、文化センターで、NPO法人中山間地域フォーラム理事で元農林水産省保険監理官の柴田 寛 氏を講師に、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)講演会が開催されました。

演題は、「TPPの今後の見通し ~米国の動向、日本の製造業・農業に与える影響について~」。

「TPPとは何か」「政府が合意に踏み切った経過は」「その合意内容は」と、TPPについての基本的な説明から、経済大国アメリカのトランプ次期大統領がTPP離脱を表明していることによる、今後の見通しまで、わかりやすくご講演いただきました。

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坂城町長 山村ひろし

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