坂城小学校でのお話。

本日(9月21日)、坂城小学校にお邪魔してきました。

6年1組の生徒さんから、夏休み前に、「坂城町を紹介するパンフレット」を作っていただきました。 

それが大変素晴らしいものでしたので、その御礼と作品に対するコメント、感謝状を持ってお邪魔しました。 

 (この作品は坂城町の役場に飾ってあります)

 

それから、今年は災害も多い年ですので、人の命の大切さ、困った人に対する思いやり(惻隠の心)などについて、今から約120年前の今頃起こった、トルコの軍艦「エルトゥールル号」遭難(明治23年9月16日)のお話をし、当時の串本の島民の人たちが、どのようにトルコの兵隊を救助したのか、困っている人たちをどのように助けたのかという話を紙芝居を使ってお話しました。 

 (この遭難で、約600人の乗組員の内、救助されたのは69名でした。)

 

あわせて、その遭難事件の100年後の1985年、イラン・イラク戦争の際にイラン空港をイラクにより閉鎖され、脱出できずに困っているイラン在住の日本人215名を、忽然と現れたトルコ航空機が救出をしてくれた話をいたしました。 

その時、なぜ、危険を冒してまで日本人を救ってくれたのか。 に対してトルコ大使は 「単に100年前の恩返しをしたまでです。」 と言われました。

エルトゥールル号の話はトルコの人たちはどなたでも知っている話です。いまだに小学校の教科書に書かれています。 しかしながらこの話を知っている日本人はどれほどおられるでしょうか。(最近では小学校の道徳の教科書に載っていますが)

また、1985年に多くの日本人を救ってくれたトルコの人々に対する感謝の念をお持ちの方はどれほどおられるでしょうか。

良い話、大切な話は長く語り続けなくてはなりません。 いかがでしょうか。

以上。

坂城町長 山村ひろし 

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