第4回トポス会議

昨日(10月2日)、六本木ヒルズで第4回トポス会議が開催され出席しました。

坂城町でも昨年ご講演いただいた、野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人の、「第4回TOPOS会議(主催:富士通総研)」ですが、今回のテーマは 『イノベーティング・イノベーション ~ 「日本のイノベーション」 のパラダイム・シフト ~』というテーマです。

最近の日本は以前に比べれば少しは元気が出てきたように感じますが、世界の中でみると、この20年間の停滞はあまりにも大きなものがあります。

その中で、「日本のイノベーション」 を考えてみた場合、現在の状況、今後何をしなければならないのか、など世界のキラ星ともいえる錚々たる方々の議論の場に参加しました。

詳細は別途、ご報告したいと思いますが、大変大きなヒントをもらったような気がします。

例えば、国家戦略のイノベーションを考えてみた場合、国家としてはイノベーションのイネブラー(推進役)あるいは場づくりは出来ても直接実施することは出来ない。

しかしながら、地方自治体のレベルになると単なるイネブラーではなく、実践的主体者になれるというものです。 

この点に関して、イノベーションと自治体の関わりについて大いにに研究したいと思います。

今回お話をさせていただいた講師陣の中では何と言っても、テックショップのマーク・ハッチ氏とじっくり話が出来た事は最大の収穫でした。

一昨日、さかきテクノセンターで「3Dプリンター」のセミナーを開催したばかりですが、まさにその最先端を走っているハッチ氏との会話は大変貴重なものでした。

テックショップは広大な施設(米国に6か所)の中に3Dプリンターなどを含むあらゆる工作機械を設置しそれを自由に使ってモノづくりのスペースを提供しているものです。(ただし、単に箱モノを提供するだけでなく、関連技術の講義、サポートを徹底して行っている)

テックショップの看板にあるように、「Biuld Your Dream Here(ここであなたの夢を創りましょう)」というものです。

坂城町ではこれからテクノセンターに3Dプリンターを設置し自由に使える環境を作っていきます。

私は 「坂城町全体がテックショップ」 になることを夢想しています。

また、芝浦工大の國井秀子教授は自分でも起業をしたり大企業で勤務をされた経験を持たれておられますが、男女共同参画の面でも先駆者です。

来月(11月30日)、さかきテクノセンターで開催される男女共同参画セミナーの講師である内海房子さんとも大変懇意にされておられる方です。

また、セミナー後のパーティには長野県阿部知事も来られ歓談をしました。

今回のプログラムと講師は以下の通りです。

トポス1.≪国家戦略としてのイノベーション≫

國井秀子(芝浦工大)、安藤国威(元ソニー社長)、伊藤正裕(ヤッパ会長)、住田孝之(経済産業省)

トポス2.≪社会を巻き込むイニシャティブ≫

マーク・ハッチ(米国テックショップ)、ヤン・スターマン(オランダ ラーテナウ研究所)、ムー・ロンビン(中国科学院)

ビデオ出場:ポール・ローマー(ニューヨーク大学)、ミッコ・コソネン(フィンランド イノベーション基金)

トポス3.≪明日の日本のイノベーション≫

西口尚宏(産業革新機構)、マーク・ハッチ(米国テックショップ)、國井秀子(芝浦工大)、安藤国威(元ソニー社長)

ビデオ出場:アラン・ケイ(米国ビューポインツ・リサーチ)

総括 野中郁次郎(一橋大学名誉教授)

モデレーター:武部恭枝(プライム・コーポレーション)、紺野登(多摩大学教授)

テックショップCEO マーク・ハッチ氏と

芝浦工大 國井秀子教授と

左から:山村、野中先生、中嶋聞多教授

左から:野中教授、佐相富士通副社長、阿部長野県知事、山村

坂城町長 山村ひろし

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