本日(4月28日)、坂城町の自在神社で3年ぶりの「自在神社太々神楽」が奉納されました。
この神楽は、坂城町指定無形民俗文化財(昭和48年3月指定)で保持団体は、「自在神社太々神楽保存会」です。
素晴らしい伝統文化を継承されておられる皆さまに大いなる敬意を表します。
以下の説明文をご覧ください。(坂城町教育委員会資料より)
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この太々神楽は自在山(岩井堂山)中腹の自在神社に、春季例祭(4月第4日曜日)に上平区の氏子によって、奉納されています。
祭神は大己貴命(お お なきむちのみこと)で、村上義光(よしてる)公が合祀しされ、明治 42 年に出浦、島、小野沢に散在していた 12 社が合祀されています。
この社は古来、村上氏の崇敬があつく同族の出浦氏の産土(うぶすな)神であり、出陣にあたって社頭で神楽を舞まったものといわれます。
現在の太々神楽は明治中期以降に復興されたもので、明治 21 年(1888)ごろ祭典が盛大になるにしたがい、氏子の大橋代太郎氏(1855~1920)などが中心となって、戸隠神社の太々神楽を学んできて春祭に奉納されました。 大正 11 年(1922)ころは最も盛大で、太々講は百講をこえたといいます。 後継者を得て今日に伝えられています。
舞は 榊の舞、鉾の舞、扇の舞、 剣の舞、大道の舞、翁の舞、岩戸開きの舞、撒さん供ぐの舞の、8座ざで構成されています。
舞は単純にして、しかも優雅な楽と、悪魔退散の舞、神話につながる舞など、先人により伝えられた郷土の芸能です。
なお、神楽の楽譜は信州大学教育学部の村杉弘教授により採譜されています。
坂城町長 山村ひろし