坂城町 村田俊明様より、男谷燕斎など、貴重な屏風2点をご寄附いただきました

 村田俊明様から、六曲一双の屏風2点をご寄附いただきました。

 素晴らしいものです。 よくこのような貴重なものを200年間保存していただきました。 感謝です。

 村田俊明様から、男谷燕斎書屏風(六曲一双)と、書画押絵貼屏風(六曲一双)をご寄贈いただきました。これらの屏風は、村田家が家宝として代々伝えてこられたそうです。町に所縁のある男谷彦四郎(燕斎)が残した書を、多くの人に知ってほしいと、村田さんが町にご寄贈くださいました。

 男谷燕斎書屏風の作者である男谷彦四郎(燕斎)は、江戸時代後期の幕臣です。文化10年(1813年)に、代官として中之条陣屋に赴任しました。能書家でもあり、町にも数々の書が残されています。
 男谷燕斎書屏風は、それぞれ「田園楽」と「赤壁賦」という漢詩の一節を大書したものです。力強く、勢いのある筆に圧倒されます。男谷彦四郎(燕斎)の書は、掛け軸となっているものが多いため、屏風に仕立てられた本作はとても珍しく貴重な作品と言えます。

 書画押絵貼屏風は、日本画と和歌を交互に配置した屏風です。和歌の作者は「道庵山人正香」という人で、各所で目にした風景や心情が詠まれています。道庵山人がどのような人物かは現在不明ですが、この地の書家あるいは歌人である可能性が高いと考えられます。

 いずれも、町の歴史や文化を物語る大変貴重な作品です。ご寄贈ありがとうございます。大切に保管し、展示などに活用していきたいと考えています。

 貴重な屏風をありがとうございました。

 なお、男谷燕斎については私のブログなど検索していただければ幸いです。

https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/archives/3805

▼男谷燕斎書屏風 前で(左から)臼井副町長、山村、村田さん、塚田教育長

坂城町長 山村ひろし

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